
要約
・優れた実績
・目覚ましい発展を遂げる重要な業界
・教育と連携
・定評ある良質の製品
スウェーデンには、医療技術の分野で優れた実績をあげてきた長い歴史があります。生命を救うための分野で人口当たりの画期的な新製品・新技術の数がこれほど多い国は、まずないでしょう。独創力とビジネスチャンスとが相まって、医療機器はスウェーデンでも非常に活発な業界となっています。
重要な新製品と新技術
医療技術製品の世界市場は、1800億ユーロ(2160億ドル)以上と見積もられています。団塊の世代がまもなく退職を迎えることや、世界的に平均寿命が伸びたことなどから、高度な医療に対する需要が高まると予想されます。
スウェーデンは長い間、急成長する医療技術の業界と研究分野において確固たる地位を維持してきました。スウェーデンが生み出したものには、人工呼吸器、血液透析装置、ペースメーカーなどがあり、スウェーデンで生まれ、海外に進出した有名企業には、Elekta、Gambro、Mölnlycke Health Care、Getinge、Nobel Biocareなどがあります。将来性のある中堅企業と例としては、Sectra、Q-Med、Biotage、Biacoreが挙げられます。しかし、スウェーデンの医療技術業界の核となっているのは、1つの新製品・新技術だけを基盤とし、営利企業として成功するために外部資源を必要としている数多くの小規模企業です。
2003年、診断用品および治療用品の企業の売上高は200億スウェーデンクローナ(22億ユーロ/26億ドル)にのぼり、国内の被雇用者は8000人を超えました。スウェーデン特有の強みには、医薬品候補の効率的な評価方法を提供しているバイオテクノロジーツール企業も含まれます。この評価方法によって、顧客であるバイオテクノロジー企業および製薬企業のために、新薬の総開発期間を短縮することが可能になります。
バイオマテリアル分野では、イェーテボリ地域に企業や研究が集中しています。例えば、シャルマース工科大学、サーグレンスカ大学病院、イェーテボリ大学などがあります。
堅牢なインフラ
スウェーデンの強みは、国民の教育水準が高く、科学指向である点です。相当数の臨床医が医学の学位だけでなく博士号も持っており、現役の研究者でもあります。高度に発達した公的医療制度は、患者の治療についてさらに高度な研究を行う上での基盤となっています。臨床医は産業界と連携することが奨励されています。連携によって、医療現場のニーズから生まれた市場性の高い製品アイデアが産業界にもたらされるからです。
理想的な製造拠点
医療技術製品の製造には、スウェーデンの多くの例に見られるように、世界レベルの質が求められます。製品は、ハイテクを使った少量生産品です。また、スウェーデンは、バイオテクノロジー、製薬、通信などのハイテク業界の研究開発においても、高い競争力があります。どの業界も医療技術と強いつながりがあるのです。